WiMAXについて知りたいのに、何度調べても分からないなんてことはないでしょうか?私はありました。「ずばりWiMAXとは何か?」「WiMAXとWi-Fiってどう違うのか?」確信的な答えが知りたいのに、なかなか望んでいる答えが見つからなかったのです。
そこでこのページでは、ずっとWiMAXを理解することが出来なかった私が、いかにしてWiMAXを知り得たのかを説明して行きたいと思います。サルでも分かるように図解していくので参考にしてみてください。
WiMAXの前に携帯事情をおさらいしておく
いきなり、「WiMAXとは、無線のインターネットサービスで~」なんて話はしません。なぜなら、初心者には「無線」という言葉すら難しいからです。WiMAXについて理解したいのであれば、まずは慣れ親しんだ携帯(スマホ)事情をおさらいしておく必要があります。
あなたはどこの携帯会社と契約してる?
あなたは携帯(スマホ)を持っていますか?もし持っているのなら、どこの会社と契約していますか?多くの人は、ドコモ・au・ソフトバンクのうちのどこかだと思います。
こうした会社と契約することで、携帯(スマホ)はインターネット通信をすることが出来るようになります。逆に言えば、携帯やスマホの機器だけを持っていても、お金を払って会社と契約していなければデータ通信をすることは出来ないのです。
契約しているからこそ、データ通信が出来る
例えば、ドコモと契約しているとしましょう。月々お金を払って契約していることで、ドコモが所有している回線(基地局)を使うことが出来ます。
ドコモに限らず、auやソフトバンクも街中に基地局(データ通信のやり取りをするために必要な装置)を設置しています。基地局がどんなところにあるのか知りたい方は、『携帯電話はどうやってつながるの?|ドコモ』のページが視覚的に分かりやすいです。
WiMAXも通信会社と契約する必要がある
携帯(スマホ)を利用するためには、携帯会社との契約と、携帯(スマホ)本体が必要でしたね。これはWiMAXにも同じことが言えます。WiMAXを使いたいのであれば、WiMAX会社との契約と、データ通信をやり取りする機器本体が必要になるのです。
WiMAX会社との契約って具体的にどこの会社?
携帯(スマホ)の場合は、ドコモやau、ソフトバンクといった会社があり、それぞれが自社の回線を所有しています。
では、WiMAXを使う場合はどこの会社と契約すればいいのでしょうか?その会社とは、UQコミュニケーションズです。UQコミュニケーションズだけが、WiMAXの回線を所有しています。
「UQ WiMAX」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?これは、UQコミュニケーションズがWiMAXサービスを提供しているから、UQ WiMAXという名前になっているのです。
さて、ここで「WiMAXとは?」の答えをまとめてみます。
【WiMAXとは?】
UQコミュニケーションズが所有している回線を利用したデータ通信サービスのこと
初心者の方はこう理解しておくと分かりやすいと思います。
WiMAXのデータ通信をやり取りをする機器ってどんなもの?
WiMAXを契約する際には、当然のことながらWiMAXの電波をキャッチする機器が必要になります。下の絵で言えば、赤い丸で示した緑色の物に当たります。
この機器のことを、「モバイルWi-Fiルーター」と言います。持ち運びが出来るルーターなので、“モバイル”です。もしここで、「Wi-Fi」や「ルーター」という言葉がよく分からない場合は、『クドイけど初心者も分かりやすいWi-Fiの仕組み図解』を読んで理解しましょう。
WiMAXの電波に対応したモバイルWi-Fiルーターには、いくつか機種があります。具体的には以下の写真のようなものです。(※写真の中にはすでに製造停止した古い機種も含まれています)
色々と種類がありますね。中にはパソコンのUSBの部分に直接差し込むタイプのものもあります。
通常、モバイルWi-Fiルーターは、WiMAXを契約する時に同時に購入します。というのも、WiMAXの契約ページにモバイルWi-Fiルーターを選択する項目があるのです。例えば、UQ WiMAXを契約する時は申込みページが↓のようになっています。
そのため、「WiMAXの契約とは別にモバイルWi-Fiルーターをどこかで購入しないといけないの?」と不安に思っている人は、心配する必要はありません。
さて、ここまで読んできて「WiMAXを契約したらどんな使い道があるんだろう?」と疑問に思った方は、『WiMAXの特徴と複数の用途を紹介』で詳しく解説しているので読んでみてください。
実はWiMAXを契約できる会社はいくつもある
ここまでの話だと、WiMAXの回線を所有しているのはUQコミュニケーションズだけなので、WiMAXを契約するためにはUQコミュニケーションズが提供しているサービス「UQ WiMAX」に申し込まなければならないような感覚があるかもしれません。(※実際、WiMAXを利用したければ、UQ WiMAXを契約すればもうそれだけでネットが利用できるようにはなりますよ)
しかし、UQ WiMAX(UQコミュニケーションズ)以外の会社からもWiMAXを契約することは可能です。その会社というのは、例えばSo-netやBIGLOBE、GMOインターネット(とくとくBB)など様々です。
WiMAXサービスを契約できる会社は、上に表示したところ以外にもたくさんあります。どうしてこんなにたくさんの会社があるのでしょうか?その理由は、WiMAXの回線は企業が借りることが出来るからなんです。
お金を払って回線を借りれば、企業はWiMAXのプロバイダになることが出来る
ここでは仮に、So-netの話をしましょう。
ある時、So-netはWiMAX事業を始めたいと思い立ちました。しかし、これから全国に基地局を作ってWiMAX回線を整備するには時間もお金もかかります。
そこで、すでにWiMAX回線を所有しているUQコミュニケーションズにお金を払って、WiMAX回線を借りることにしました。そうすることで、So-netは1から回線を用意することなく、WiMAXサービスを開始することが出来ました。その名も「So-net WiMAX」です。
こうして、So-netは多くのお客さんにSo-net WiMAXを契約させ、利益を増やすことが出来ました。
このように、どんな会社でもお金を払えば、WiMAX回線を借りることが出来るのです。要するに、WiMAX回線のプロバイダになることが出来るということですね。
また、UQコミュニケーションズとしても、多くの会社がWiMAXサービスを開始してくれれば、より多くの人にWiMAXの利用が広まり、それに伴い利益を伸ばすことが出来るので、いいこと尽くめなのです。
プロバイダ同士でお客の争奪戦が始まる
しかし、いくらWiMAXのプロバイダ会社があるからと言っても、「本家のUQ WiMAXで申し込めばそれでいいんじゃないか?」と思う人もいるかもしれません。
確かに、本家UQ WiMAXで申しこんだほうがサポート体制は充実しているのでメリットも大きいです。ただしデメリットもあります。それは、キャンペーン内容のレベルが低いことです。
対して、他のプロバイダ会社はライバル会社より多くお客さんを取り込もうと大胆なキャンペーンを実施しています。それは例えば、数万円のキャッシュバックキャンペーンなどです。多くのプロバイダはこのキャッシュバックの金額で他社との差別化を図り、多くのお客さんを獲得しようと必死なのです。
そのため、WiMAXをお得に契約したいのであれば、各プロバイダのキャンペーン内容に目を光らせておく必要があります。
まとめ
ここまで読めば、WiMAXサービスの基礎が分かったかと思います。WiMAXとは、UQコミュニケーションズが所有する回線を使った通信サービスです。そして、様々な企業がWiMAXのプロバイダとなり、キャッシュバックキャンペーンなど付加価値を用意しながらWiMAXサービスを販売しているのです。
では次に、『WiMAXを賢くお得に契約する6つのコツ』を読んで、プロバイダを選ぶ前に重要なポイントを押さえていきましょう。