2017年2月17日に新しいWiMAX端末「Speed Wi-Fi NEXT W04」が販売を開始しました。
この端末は、前の機種よりも送信(上り)速度がアップし、形状も持ち運びがしやすいスティック状になりました。
それではこのページで、新端末W04の特徴や良い点・悪い点などを評価していきたいと思います。端末選びの参考にしてください。
Speed Wi-Fi NEXT W04の特徴
使える通信モードは2つ、設定はそれぞれ3つから選べる
W04は前の機種W03と同じで、通信モードはWiMAX2+とLTEのどちらを使うか切り替えることが出来ます。
さらに、それぞれで速い通信にするか節電重視にするか、またはその中間かを選べます。
【W04の2つの通信モードと3つの設定】
- ハイスピードモード(WiMAX2+通信のみ)
- ハイパフォーマンスモード(通信速度最大440Mbps)
- ノーマルモード(バッテリー残量により440Mbps or 220Mbps)
- バッテリーセーブモード(常に220Mbpsとなり節電)
- ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+・LTE)
- ハイパフォーマンスモード(通信速度最大440Mbps)
- ノーマルモード(バッテリー残量により440Mbps or 220Mbps)
- バッテリーセーブモード(常に220Mbpsとなり節電)
ハイスピードモード
このモードはWiMAX2+によるデータ通信を行いたい時に使用します。
ハイパフォーマンス設定にすることで、最大440Mbpsの高速通信でインターネットが利用できます。月額3,696円の通常プランであれば月7GB制限アリ3日10GB制限アリ、月額4,380円のギガ放題プランであれば月7GB制限ナシ3日10GB制限アリで使用することが出来ます。
『徹底解説!WiMAX2+の3日10GB制限はどれくらい快適か?』
バッテリーセーブ設定なら速度を抑えて節電します。
ノーマル設定にしておくと、バッテリー残量によって自動でWiMAX2+の速度が切り替わります。
ハイスピードプラスエリアモード
auの回線を使ったau 4G LTE専用のモードです。このモードに切り替えると月額料金が1,005円加算されますが、WiMAXよりも広いエリアでインターネットを利用することが出来ます。ちなみに、このモードには月7GBの制限があります。
また、ハイスピードプラスエリアモードで月7GB制限にかかってしまうと月末まで128Kbps(超低速)に速度制限され、同時にハイスピードモードも同じく128Kbpsに制限されてしまいます。この事実はあまり知られていないので注意しましょう。
『ハイスピードプラスエリアモードには厳しい通信制限が存在する』
送信速度(上り)が従来の3倍の30Mbpsになった
この性能はW04から新しく備わるものです。
今までは、メール送信や写真のアップデート、バックアップのためのデータ送信などに関わる送信速度(上り)は10Mbps程度でした。
しかしW04からはその3倍の30Mbps(最大)まで出るようになりました。より快適性が増すことになります。
バッテリー時間は少し短くなった
前回の機種Speed Wi-Fi NEXT WX03と比べると、バッテリー時間は少しだけ短くなりました。ただし、これは端末スリム化によるもので仕方のないことですし、ノーマルモードなら外出して使うには十分なので、あまり悲観的になる必要はありません。
【W04のバッテリー時間:ハイスピードモード時】
- ハイパフォーマンス設定時:6時間30分
- ノーマル設定時:9時間
- バッテリーセーブ設定時:10時間30分
【W04のバッテリー時間:ハイスピードプラスエリアモード時】
- ハイパフォーマンス:4時間20分
- ノーマル設定時:6時間30分
- バッテリーセーブ設定時:9時間10分
スマホからのリモート起動に対応
W04はリモート起動に対応しています。専用のスマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を無料で取得することで、スマホからの遠隔操作でルーターを起動させることが出来るのです。
- Android版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool for Android』
- iOS版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool』
このアプリを使えば、バッテリー残量から電波状況、直近3日間の使用データ量までも確認することが出来ます。
かざすだけの簡単Wi-Fi設定が可能に!
少し前までなら、Wi-Fiを利用する時にはスマホ設定画面でSSIDとパスワードの入力が必要でした。
しかしW04は、スマホをルーターにかざすだけで簡単に設定を完了することが出来、使い始めるまでに手間がかかりません。
無線LAN5GHzに対応
2.4GHz以外に、5GHzのWi-Fi電波を飛ばすことも出来るので、家電製品や他の家庭からのWi-Fi電波と干渉することを減らすことが出来ます。
快適な通信環境が手に入ります。
タッチパネルのカラーディスプレイ搭載
カラーディスプレイのタッチパネルなので、見やすく、直観的な操作が可能です。
無料オプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」利用可能
W04は、全国のUQ Wi-Fiスポットが無料で利用できるオプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」に対応しています。
⇒UQ Wi-Fiプレミアム|UQ WiMAX
Speed Wi-Fi NEXT W04の評価
W04は、前回の機種(WX03)と同様に受信速度が440Mbpsに対応していますが、さらに送信速度が従来の3倍の30Mbpsへと大幅アップしました。
これにより、データの送受信がより快適になったと言えるでしょう。
また、端末の形状がスティック状で、バックやポケットにもすんなり入るので、持ち運びが容易になりました。
ただ、形状がスリムになった分、詰めるバッテリーの大きさも制限されるため、多少これまでの機種よりもバッテリー時間は少なくなってしまいました。この唯一のデメリットをどう見るかが悩みどころになりそうです。
1つアドバイスをするとしたら、ハイパフォーマンスモードのノーマルモードで9時間持ちますから、「これだけ持てば十分だ」と考えられるようなら、W04を選ぶと良いでしょう。