2019年1月25日に最新端末「Speed Wi-Fi NEXT W06」が販売を開始しました。
WiMAXは端末が新しくなるにつれて、最大通信速度がアップしていく印象でしたが、この度、ついに最大速度がギガに到達しました。これまでは速度の単位が○Mbpsでしたが、○Gbpsの領域に到達したのです。
ほかにも機能面が充実しています。
そこで今回はW06の特徴や、大きく進化した機能面について徹底的に紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
Speed Wi-Fi NEXT W06の特徴
最大速度1.2Gbpsに対応
「W06」は、最大受信速度が1.237Gbpsとなりました。
過去の端末で一番受信速度が速かった「W05」でも758Mbpsでしたから、2倍弱に飛躍したことが分かります。
ただし、1.237Gbpsを実現するためには、このWiMAX端末を通信機器にUSB接続しなければなりません。例えば、W06とノートパソコンを「USB3.0 Type-C」で接続するといった感じに。
USB接続せずにWiMAXを使った場合は、最大受信速度は867Mbpsになります。
もし自宅でもWiMAX通信を利用する予定なら、別途でUSB3.0以上のType-Cケーブルを購入すると良いでしょう。
使える通信モードは2つ、設定はそれぞれ3つから選べる
W06は過去の機種と同じで、通信モードはWiMAX2+とLTEのどちらを使うか切り替えることが出来ます。
さらに、それぞれで速い通信にするか節電重視にするか、またはその中間かを選べます。各モードは設定画面から簡単に切り替えられます。
【W06の2つの通信モードと3つの設定】
- ハイスピードモード(WiMAX2+通信のみ)
- ハイパフォーマンス(通信速度最大558Mbps)
- スマート(バッテリー残量により速度が自動で切り替わる)
- バッテリーセーブ(速度を落として節電)
- ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+・LTE)
- ハイパフォーマンス(通信速度最大758Mbps)
- スマート(バッテリー残量により速度が自動で切り替わる)
- バッテリーセーブ(速度を落として節電)
ハイスピードモード
このモードはWiMAX2+によるデータ通信を行いたい時に使用します。
ハイパフォーマンス設定にすることで、最大558Mbpsの高速通信でインターネットが利用できます。月額3,696円の通常プランであれば月7GB制限アリ3日10GB制限アリ、月額4,380円のギガ放題プランであれば月7GB制限ナシ3日10GB制限アリで使用することが出来ます。
『徹底解説!WiMAX2+の3日10GB制限はどれくらい快適か?』
バッテリーセーブ設定なら速度を抑えて節電します。
スマート設定にしておくと、バッテリー残量によって自動でWiMAX2+の速度が切り替わります。
ハイスピードプラスエリアモード
auの回線を使ったau 4G LTE専用のモードです。このモードに切り替えるとWiMAXよりも広いエリアでインターネットを利用することが出来ます。しかも利用は無料です。
ちなみに、このモードには月7GBの制限があります。もし、ハイスピードプラスエリアモードで月7GB制限にかかってしまうと月末まで128Kbps(超低速)に速度制限され、同時にハイスピードモード(WiMAX)も同じく128Kbpsに制限されてしまいます。この事実はあまり知られていないので注意しましょう。
『ハイスピードプラスエリアモードには厳しい通信制限が存在する』
バッテリー時間は前機種より減った
前回の機種「Speed Wi-Fi NEXT WX05」は過去最大のバッテリー時間(エコモードで18時間)でした。しかし、W06はスリムなスタイルの関係かバッテリー時間は短くなっています。それでも最大11時間超えなので、あまり気にする必要はありません。
【W06のバッテリー時間:ハイスピードモード時】
- ハイパフォーマンス設定時:7時間10分
- スマート設定時:9時間
- バッテリーセーブ設定時:11時間40分
【W06のバッテリー時間:ハイスピードプラスエリアモード時】
- ハイパフォーマンス設定時:5時間
- スマート設定時:6時間40分
- バッテリーセーブ設定時:10時間
端末にアンテナ搭載
屋内でもWiMAXを使う予定の人にとってはとても良い機能です。
W06には「Wi-Fi TXビームフォーミング」を搭載しているため、通信機器に向けて集中的に電波を飛ばしてくれます。そのため、WiMAX端末から離れた部屋にいても比較的安定したネット環境が保てます。
急速充電に対応
最近のモバイル端末(スマホ・ルーター)には、急速充電に対応するものが出てきています。そして、W06もその中の1つです。
W06は「USB Power Delivery 2.0」という規格に対応しており、短時間でフル充電が完了してしまいます。
ただし、急速充電をするためには「USB Power Delivery 2.0」に対応したACアダプタを別途購入しなければなりません。ネットから簡単に購入可能です。
スマホからのリモート起動に対応
W06はリモート起動に対応しています。専用のスマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を無料で取得することで、スマホからの遠隔操作でルーターを起動させることが出来るのです。
- Android版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool for Android』
- iOS版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool』
このアプリを使えば、バッテリー残量から電波状況、直近3日間の使用データ量までも確認することが出来ます。
無線LAN5GHzに対応
2.4GHz以外に、5GHzのWi-Fi電波を飛ばすことも出来るので、家電製品や他の家庭からのWi-Fi電波と干渉することを減らすことが出来ます。
快適な通信環境が手に入ります。
タッチパネルのカラーディスプレイ搭載
カラーディスプレイのタッチパネルなので、見やすく、直観的な操作が可能です。
無料オプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」利用可能
W06は、全国のUQ Wi-Fiスポットが無料で利用できるオプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」に対応しています。
⇒UQ Wi-Fiプレミアム|UQ WiMAX
Speed Wi-Fi NEXT W06の評価
W06は過去最高の通信速度を実現させました。モバイル端末はどうしても通信速度が遅くなりがちですから、速度を上げてくれるのはありがたいことです。
また、前の機種WX05などは、クレードル自体に「ビームフォーミング」用のアンテナを搭載していましたが、W06は端末本体にアンテナが内蔵され、クレードルなしでもビームフォーミング機能が使えるようになりました。これにより、外出中でも安定した通信が行えます。
これからWiMAXの契約をするのであれば、W06が最もおすすめできます。