ひと昔前まではWiMAXは2年プランが主流でした。しかし現在は3年プランのみとなり、それに合わせて有料だった「LTEオプション」が無料になりました。
これは一見すると嬉しいことのように思います。しかし、同時に注意すべきこともあります。
そこで今回は、「LTEオプション」をうまく使いこなす方法と、利用時の注意事項を紹介していきたいと思います。
「LTEオプション」とは?
まず最初に、「LTEオプション」がどんなサービスなのかを紹介します。
「LTEオプション」とは、au 4G LTE対応のWiMAX端末にて、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えた時に利用できるLTE通信のことです。
LTE通信はWiMAX2+通信とは違い、auの回線を使った通信方法になります。そのため、WiMAX2+回線よりも若干通信エリアが広いです。
「LTEオプション」はどんな時に役に立つかというと、WiMAX2+の通信エリアから外れていて、かつ、au 4G LTEの通信エリアに対応している場所で、インターネットを利用したい時。または、WiMAX2+の3日10GB制限時の通信速度では我慢できない時です。
実際は3日10GB制限時でも不便にならないくらいの通信速度は保たれるので、普段は「LTEオプション」を使う必要はないと考えていますが、まぁ感じ方は人によるでしょう。
「LTEオプション」の利用方法は、端末のモードをハイスピードプラスエリアモードに切り替えるだけです。事前申し込みなどは必要ありません。
「LTEオプション」の嬉しいサービス
もともと「LTEオプション」はauの回線を使った通信サービス。「auスマートバリューmine」に加入していれば嬉しいサービスが受けられます。
auの携帯を契約していて、かつ、対象のWi-Fiルーター(WiMAX)を契約している人はauスマホの月額料金を最大1,000円値引きしてもらえるのです。
auのスマホを契約している人は忘れずに申し込みましょう。
「LTEオプション」利用の際の注意点
「LTEオプション」が無料で使えるのは大きなメリットのように思えるかもしれません。
しかし、注意しなければならないこともあります。以下を読んで確認していきましょう。
月7GBの制限がある
いくら「LTEオプション」が無料でも、月に7GBまでの制限があるため、使いすぎると超低速の128Kbpsに減速されてしまいます。
ですので、「LTEオプション」はいざという時にだけ使うようにすると良いでしょう。
『ハイスピードプラスエリアモードには厳しい通信制限が存在する』
月7GB制限が発生するとWiMAX2+にも影響する
もし「LTEオプション」を7GBまで使い切ってしまうと、なんと速度制限がWiMAX2+にも影響してしまいます。
【月間のデータ利用量による速度制限】
ハイスピードモードの「WiMAX2+」通信において、月間のデータ通信量による速度制限はありません。
ただし、LTEオプション対応機種にて、「ハイスピードプラスエリアモード」での「WiMAX2+」および「au 4G LTE」の当月の通信量の合計が7GB以上となった場合、当月末までの「WiMAX2+」および「au 4G LTE」の通信速度が送受信最大128Kbpsとなります。なお、この制限が適用された後は「ハイスピードモード」の「WiMAX2+」通信もその制限の対象となります。
「UQ Flatツープラス ギガ放題」の速度制限について|UQ WiMAX
「LTEオプション」で7GB制限が発生すると、LTE通信が128Kbpsに減速されるだけでなく、WiMAX2+通信まで128Kbpsにされてしまうのです。
これを考えると、むやみに「LTEオプション」を使うべきではないと思います。
ただ、最新の端末はLTEオプション(ハイスピードプラスエリアモード)を使っていても、6GB程度まで使うと自動的にハイスピードモード(WiMAX2+通信のみ)に切り替えてくれる機能があるので、安心です。
まとめ
これからは無料で「LTEオプション(ハイスピードプラスエリアモード)」を使えるようになりました。
有料だったものが無料になるのは非常に良いことですが、注意事項もあることを覚えておきましょう。