2016年7月1日に、新しいWiMAX端末「Speed Wi-Fi NEXT W03」が販売を開始しました。
なかなか早い周期で新端末が登場していますが、今回のW03はこれまでの端末とは一味違います。
そこでこのページでは、新端末W03の特徴や良い点・悪い点などを評価していきたいと思います。端末選びの参考にしてください。
Speed Wi-Fi NEXT W03の特徴
使える通信モードは2つ、設定はそれぞれ3つから選べる
W03は前回の機種W02と同じで、通信モードはWiMAX2+とLTEのどちらを使うか切り替えることが出来ます。
さらに、それぞれで速い通信にするか節電重視にするか、またはその中間かを選べます。
【W03の2つの通信モードと3つの設定】
- ハイスピードモード(WiMAX2+通信のみ)
- ハイパフォーマンス設定(通信速度220Mbps)
- バッテリーセーブ設定(減速して節電)
- ノーマル設定(バッテリー残量により自動で速度調節)
- ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX2+・LTE)
- ハイパフォーマンス設定(通信速度最大370Mbps)
- バッテリーセーブ設定(通信速度225Mbps)
- ノーマル設定(バッテリー残量により自動で速度調節)
ハイスピードモード
このモードはWiMAX2+によるデータ通信を行いたい時に使用します。
ハイパフォーマンス設定にすることで、220Mbpsの高速通信でインターネットが利用できます。月額3,696円の通常プランであれば月7GB制限アリ3日10GB制限アリ、月額4,380円のギガ放題プランであれば月7GB制限ナシ3日10GB制限アリで使用することが出来ます。
『徹底解説!WiMAX2+の3日10GB制限はどれくらい快適か?』
バッテリーセーブ設定なら速度をおよそ110Mbpsに抑えて節電します。
ノーマル設定にしておくと、バッテリー残量によって自動でWiMAX2+の速度が220Mbpsから110Mbpsに切り替わります。
ハイスピードプラスエリアモード
auの回線を使ったau 4G LTE専用のモードです。このモードに切り替えると月額料金が1,005円加算されますが、WiMAXよりも広いエリアでインターネットを利用することが出来ます。ちなみに、このモードには月7GBの制限があります。
このモードの場合、ハイパフォーマンス設定は最大で370Mbpsもの速度が出ます(370Mbps対応エリアのみ)。
WiMAXサービスで370Mbpsはかつてない速度です。
バッテリー時間は大幅に長くなった
前回の機種Speed Wi-Fi NEXT W02と比べると、バッテリー時間はなんと3時間30分も長くなりました。この改善により、もう外出時にバッテリーを心配する必要はほぼなくなったと言って良いでしょう。
【W03のバッテリー時間:ハイスピードモード時】
- ハイパフォーマンス設定時:9時間30分
- バッテリーセーブ設定時:12時間10分
- ノーマル設定時:10時間10分
【W03のバッテリー時間:ハイスピードプラスエリアモード時】
- ハイパフォーマンス:5時間50分
- バッテリーセーブ設定時:11時間20分
- ノーマル設定時:7時間10分
スマホからのリモート起動に対応
W03はリモート起動に対応しています。専用のスマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を無料で取得することで、スマホからの遠隔操作でルーターを起動させることが出来るのです。
- Android版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool for Android』
- iOS版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool』
このアプリを使えば、バッテリー残量から電波状況、直近3日間の使用データ量までも確認することが出来ます。
かざすだけの簡単Wi-Fi設定が可能に!
今までならWi-Fiを利用する時に、SSIDとパスワードの入力が必要でした。
しかしW03は、スマホをルーターにかざすだけで簡単に設定を完了することが出来、使い始めるまでに手間がかかりません。
無線LAN5GHzに対応
2.4GHz以外に、5GHzのWi-Fi電波を飛ばすことも出来るので、家電製品や他の家庭からのWi-Fi電波と干渉することを減らすことが出来ます。
快適な通信環境が手に入ります。
タッチパネルのカラーディスプレイ搭載
カラーディスプレイのタッチパネルなので、見やすく、直観的な操作が可能です。
無料オプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」利用可能
W03は、全国のUQ Wi-Fiスポットが無料で利用できるオプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」に対応しています。
⇒UQ Wi-Fiプレミアム|UQ WiMAX
Speed Wi-Fi NEXT W03の評価
これまでの端末と比較してみると、W03には大きな変化があったことが分かりました。それは、最大速度370Mbps対応と長時間バッテリーです。
370Mbpsに関しては、有料(月1,005円)のLTEを使わなければ使用することが出来ません。だとしても、ついにWiMAXのさらなる高速化が始まりました。
そして長時間バッテリーについても、220Mbpsの高速WiMAX2+を利用するハイパフォーマンス設定で9時間30分も使えます。ここまでバッテリーが持つようになれば、ちょっとした小旅行にも十分耐えうるので、かなり使い勝手が良いのではないでしょうか?