2016年2月19日に新しく「Speed Wi-Fi NEXT W02」の端末が販売を開始しました。W02はW01の進化系とも言えるWiMAX端末で、特に節電機能が向上しました。
ここではW02の特徴や、他のルーターと比較した時の評価を解説していきます。購入に迷っている場合は是非参考にしてみてください。
Speed Wi-Fi NEXT W02の特徴
通信モードは2つ、設定は3つ、組み合わせは自由
W02は、通信モードでWiMAX2+とLTEのどちらの通信方式を使うかを決め、さらに設定で通信速度(節電するかどうか)を決めます。
【W02の2つの通信モードと3つの設定】
- ハイスピードモード(WiMAX2+通信のみ)
- ハイパフォーマンス設定(通信速度220Mbps)
- バッテリーセーブ設定(通信速度110Mbps)
- ノーマル設定(バッテリー残量により自動で速度調節)
- ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE通信のみ)
- ハイパフォーマンス/ノーマル設定(通常速度のLTE)
- バッテリーセーブ設定(多少節電)
ハイスピードモード
このモードはWiMAX2+によるデータ通信を行いたい時に使用します。
ハイパフォーマンス設定にすることで、220Mbpsの高速通信でインターネットが利用できます。月額3,696円の通常プランであれば月7GB制限アリ3日10GB制限アリ、月額4,380円のギガ放題プランであれば月7GB制限ナシ3日10GB制限アリで使用することが出来ます。
『徹底解説!WiMAX2+の3日10GB制限はどれくらい快適か?』
バッテリーセーブ設定なら速度を110Mbpsに抑えて節電します。
ノーマル設定にしておくと、バッテリー残量によって自動でWiMAX2+の速度が220Mbpsから110Mbpsに切り替わります。
ハイスピードプラスエリアモード
auの回線を使ったau 4G LTE専用のモードです。このモードに切り替えると月額料金が1,005円加算されますが、WiMAXよりも広いエリアでインターネットを利用することが出来ます。ちなみに、このモードには月7GBの制限があります。
このモードの場合、ハイパフォーマンス設定とノーマル設定では速度の違いはなく、バッテリーセーブ設定にすることで多少節電の効果があるようです。
バッテリー時間は多少短くなった
前回の機種Speed Wi-Fi NEXT WX02と比べると、Wi-Fi接続時の最長バッテリー時間が1時間30分も短くなってしまいました。これは、端末がサイズダウンしたことによるバッテリーの小型化が原因だと考えられます。
【W02のバッテリー時間:ハイスピードモード時】
- ハイパフォーマンス設定時:6時間30分
- バッテリーセーブ設定時:8時間30分
- ノーマル設定時:7時間
【W02のバッテリー時間:ハイスピードプラスエリアモード時】
- ハイパフォーマンス/ノーマル設定時:7時間20分
- バッテリーセーブ設定時:7時間50分
スマホからのリモート起動に対応
W02はリモート起動に対応しています。専用のスマホアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」を無料で取得することで、スマホからの遠隔操作でルーターを起動させることが出来るのです。
- Android版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool for Android』
- iOS版⇒『NEC WiMAX 2+ Tool』
このアプリを使えば、バッテリー残量から電波状況、直近3日間の使用データ量までも確認することが出来ます。
5.5秒のクイック起動
W02は電源を入れてからおよそ5.5秒という早さで起動を完了します。使いたい時に素早くインターネットを始めることが出来ます。
タッチパネルのカラーディスプレイ搭載
カラーディスプレイのタッチパネルなので、見やすく、直観的な操作が可能です。
無料オプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」利用可能
W02は、全国のUQ Wi-Fiスポットが無料で利用できるオプションサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」に対応しています。
⇒UQ Wi-Fiプレミアム|UQ WiMAX
Speed Wi-Fi NEXT W02の評価
W02によく似た過去の端末Speed Wi-Fi NEXT W01と比較すると、バッテリー時間は増え、節電に関する機能も追加されたので、優れたルーターだと言えます。
しかし、前回発売されたSpeed Wi-Fi NEXT WX02と比較すると、au 4G LTEは使えるようにはなったものの、バッテリー時間が大幅にダウンしてしまいました。
そうしたことから、長時間バッテリーを求めている場合はSpeed Wi-Fi NEXT WX02を選択し、LTE通信に対応したルーターが欲しい場合はW02を選ぶと良いのではないかと思います。