最近はWiMAXを自宅用のインターネット回線として利用する人が増えてきました。
しかし、WiMAXは無線の電波(Wi-Fi)を使ったデータ通信であるため、場合によっては繋がりにくいこともあるでしょう。例えば、1階にWiMAX端末を置いていれば、2階には十分に電波(Wi-Fi)が届かないので、スムーズにインターネットが利用できないこともあるのです。
そこでこのページでは、自宅でWiMAXを使用する場合、どれ程の範囲まで電波が届くのか、どの程度の距離なら離れてもWiMAXを利用できるのかを解説していきたいと思います。
距離が離れれば電波は届きづらくなる
私は現在WiMAXを利用しているので、実際に検証してみました。通信速度の測定にはアプリ「Speedtest.net」を利用しました。
WiMAXのルーターと通信機器が同じ階にある場合
WiMAXが自分のそばにある場合は、通信速度は19.96Mbps出ています。これなら十分過ぎる速度です。
WiMAXのルーターと通信機器が違う階にある場合
WiMAXのルーターを1階に置いて、2階でスピードテストを行った結果です。
これを見ると、明らかに通信速度が落ちていて、11.44Mbpsへと減速しています。しかし、10Mbps以上も出ていればインターネットをする分には何も問題ないので、あまり心配する必要はありません。
WiMAXは距離が離れるほど通信が繋がりにくくなる
WiMAXのようなモバイルWi-Fiルーターを介してインターネットを接続したい場合、データ通信を行いたい機器(スマホやパソコン)がそのルーターの近くになければいけません。
ただ、どれ程近くないといけないのかが分かりづらいのです。
通信機器から見える距離にWiMAXのルーターがないといけないのか、同じ階なら離れていても大丈夫なのか、階が違っても使えるのか?
これは、自宅の構造や壁の厚さなどによって左右されるので、一概に言うことは出来ません。しかし、私の経験から言わせてもらうと、階が違うと速度は遅くなるが繋がります。
1階にWiMAXのルーターがあれば、2階ではスマホやノートパソコンをインターネットに繋ぐことは出来ますが、離れている分速度は低下するのです。
WiMAXのWi-Fi電波を強くする方法
WiMAXの電波の出力は設定で変更することが出来る
どうしても1階にWiMAXのルーターを置いたままで、2階でインターネットを利用したい場合は対策をすることが出来ます。どうするかというと、WiMAXの電波の出力を変更するのです。
WiMAX端末の機種によっては変更できないものもありますが、例えばWX02なら、出力を変更可能です。
【Wi-Fiの送信出力の設定はできますか?】
可能です。12.5%、25%、50%、100%からの選択となり、初期値は12.5%です。
出力を上げると障害物を隔てて利用できる場所が広がりますが、見通しが良い状況であれば出力をあげても通信速度には影響ありません。逆に他の同一周波数帯の機器に影響を与えたり、バッテリーの消耗が上がりますので、ご利用場所の環境に合わせてできるだけ小さい出力でのご利用をお勧めいたします。
Wi-Fiの送信出力の初期値は12.5%と一番低い状態ですから、もし異なる階でWiMAXを使いたい時は出力を上げてみることをおすすめします。
WiMAXを出力の強い無線LANルーターに接続する方法もある
WiMAXをそのまま使うのではなく、家電量販店で販売されている無線LANルーターに接続して、Wi-Fi電波を飛ばす方法もあります。
ちなみに無線LANルーターとは、以下のような機器のことです。
やり方としては、
- WiMAX端末をクレードルに設置する⇒クレードルの購入はこちら
- クレードルのLANポートと無線LANルーターのWANポートを有線(ケーブル)で繋げる
です。
こうすることで、本来ならWiMAX端末からWi-Fiを飛ばすところを、さらに出力の高い無線LANルーターが代わりに行ってくれるので、階が違ってもインターネットに繋がりやすくなる可能性があるのです。
まとめ
WiMAXは単体では出力が低くても、設定を変更したり、無線LANルーターを使ったりと工夫をすることで克服することが出来ます。
今後、自宅の広い範囲でWiMAXの電波を使いたいと考えていて、電波が弱いと感じた時は是非上記で説明したことを試してみてください。