「多少通信速度が遅くてもいいから、WiMAXよりも月額料金を抑えたい!」と考えているのであれば、無制限プランの格安SIMとSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターの組み合わせがお得です。
しかし、無制限プランの格安SIMは様々なプロバイダから販売されており、月額料金も様々なのでしっかりと比較をする必要があります。
そこでこのページでは、格安SIMを選ぶ際の注意点や、無制限プランの格安SIMを比較して、場合別でおすすめを紹介していきます。最後まで読めばあなたにあった組み合わせが分かるはずです。
無制限の格安SIMを選ぶ時の知識とコツ
「無制限」という言葉を聞くと完璧なように思えますが、実際はいくつか注意するべきことがあります。契約前にこれらの知識を身に付けておきましょう。
プロバイダによって通信速度が異なる
無制限だからといって、常に快適なインターネット環境が整うとは限りません。なぜなら、無制限でも格安SIMのプロバイダによっては、通信速度が遅いものがあるからです。
そもそも格安SIMが「格安」である理由は、格安SIMの各プロバイダがインターネット回線を格安でドコモやauから借りているからです。ただ、借りると言っても回線をすべて借りているわけではなく、必要な分だけ借りています。
そしてここからが重要なのですが、プロバイダが回線を借りれば借りるほど、そのプロバイダと契約している人(利用者)は快適なインターネット環境を使うことが出来ます。しかしプロバイダは回線レンタル費用が増えるので負担が大きくなりますし、その分利用者が支払う月額料金(無制限プランの料金)が増えることにもつながります。
逆に、借りる回線が少ないプロバイダの無制限プランは通信速度が遅くなる傾向にありますが、月額料金はその分安くなっています。
【分かりやすい例え話】
あなた(プロバイダ)が10人(利用者)に対して、練習用のテニスコートをスポーツ施設から1面しか借りないか、5面借りてあげるか、といったことに似ています。テニスコートを5面借りてあげればお金はかかりますが、みんなが快適にテニスの練習をすることが出来ます。ただし、あなたがみんなから徴収するお金は増えます。
逆に、テニスコートを1面しか借りない場合は、みんなから徴収するお金は少なくて済みますが、テニスの練習を快適にすることは出来ません。
データ通信専用の格安SIMは好きな時に解約できる
データ通信専用(通話機能なし)の無制限プランの格安SIMは、1ヶ月単位でいつでも解約することが出来ます。そのため、契約して使ってみて、気に食わなかったらすぐに解約手続きをしても違約金が取られることはないのです。
これがもしWiMAXであれば、3年契約が基本なので、簡単に解約することが出来ません(解約した場合は数万円の違約金が発生する)。
この点からすると、格安SIMはとても使いやすいと言えます。
無制限プランの格安SIMを比較
無制限プランを用意しているプロバイダはそこまで多くないので、比較するのも簡単です。まずは以下の表で確認していきましょう。
無制限プラン | 月額料金 | 通信速度 | 最低利用期間 |
---|---|---|---|
U-mobile | 2,480円 | 150Mbps | なし |
b-mobile | 1,980円 | 150Mbps | なし |
UQ mobile | 1,980円 | 500Kbps | なし |
DMMモバイル | 440円 | 200Kbps | なし |
楽天モバイル | 525円 | 200Kbps | なし |
月額料金が安いと通信速度も遅い傾向にあります。無制限で高速の150Mbpsを公言しているプロバイダはU-mobileとb-mobileです。そのため、快適な速度と無制限を両立させたいならこの2つのどちらかを選ぶと良いでしょう。
U-mobile
データ通信専用の無制限プランは2,480円ですが、「U-NEXT」といった次世代動画配信サービスなどを幅広く展開している信頼できるプロバイダです。
無制限プランの質は料金に比例するので、b-mobileより500円ほど高いですが第一候補として考えておきましょう。
公式サイト⇒U-mobile
b-mobile
b-mobileは通信速度が速い無制限プランとしては最も安い料金設定をしています。「速度が遅い」という評判もあるようですが、速度は場所によって異なってくるので試しに利用してみてもいいでしょう。もし合わなければ解約もすぐに出来ますから。
公式サイト⇒b-mobile
SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターの選び方
続いてSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを購入しましょう。これを買って格安SIMを挿入することでWi-Fiが利用できるようになります。
注意することは「SIMフリー」であることと「LTE対応」であること。
最近の格安SIMの通信方式は4G(LTE)であることがほとんどなので、ルーターがLTEに対応していないと通信自体が出来ないのです。それでは特におすすめしたいモバイルWi-Fiルーターを2つ紹介していきます。
Huawei SIMフリー対応 Wi-Fiルーター(LTE対応)
コンパクトで持ち運びがしやすく、値段も約14,000円と比較的お求めやすくなっています。1万円以下のルーターだと、ひと昔前のものか中古になってしまうので、この程度の出費は仕方がありません。
amazon⇒Huawei SIMフリー対応 Wi-Fiルーター(LTE対応)
NECプラットフォームズ SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN ( デュアルSIM 対応 / microSIM )
SIMフリーでLTEにも対応したNEC製のモバイルWi-Fiルーターです。値段は約20,000円と少し高額ですが、品質を重視するならこの端末がいいでしょう。
amazon⇒NECプラットフォームズ SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN ( デュアルSIM 対応 / microSIM )
まとめ
通信速度よりも月々の支払いを少なくしたい場合は、データ通信専用で無制限プランの格安SIMと、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターをそれぞれ契約&購入して使うのが賢い方法です。
ルーターは少し高いですが、初期投資として購入できるようなら一度試してみてください。